ブロッコリーがおいしい旬を知る 「栄養素の宝庫」である野菜を味わうために

ブロッコリーは、欧米では「栄養素の宝庫」と言われるほど栄養価が高く、多くの人々に愛されている野菜です。しかし、一番おいしいとされる「旬」の時期は意外と知られていないかもしれません。

本記事では、ブロッコリーの基本情報から旬の特徴、さらには選び方と保存方法に至るまで、ブロッコリーを味わうための知識を紹介しています。ぜひ、この記事を参考にして、旬のブロッコリーを賢く選び、その味を楽しんでください。

ブロッコリーの基本情報

ブロッコリーは、緑豊かな花蕾とよばれるつぼみの部分と茎の部分を食べる野菜です。単一品種の野菜に見えるかもしれませんが、実は多種多様な品種と用途、さらには栄養成分までが存在します。ここでは、ブロッコリーの基本的な情報から、その多様性、そしてブロッコリーに密接に関連する野菜であるカリフラワーまで、幅広く解説します。

ブロッコリーの種類

ブロッコリーは、実はいくつか種類が存在します。

頂花蕾型

頂花蕾型は現在の主流で、茎の頂部に一つだけ大きな花蕾を持っています。この花蕾は大きく成長し、茎も一緒に長めに収穫されます。特に炒め物やスープ、サラダによく使用されます。

側花蕾型

側花蕾型はわき芽が次々と生育し、各頂部に小さな花蕾をつけます。品種では「スティックセニョール」や「ハナッコリー」などがあり、茎の部分が長くてやわらかいのが特徴です。
アスパラガスのように茎もおいしく食べられ、茎ブロッコリーとして人気があります。

ブロッコリースプラウト

ブロッコリーの種を発芽させたものです。がん予防に効果のあるスルフォラファンが多いと1997年に発表されて以来、注目を集めています。成熟した野菜よりも栄養分が豊富で、生食に適しています。

カリフラワーはブロッコリーの仲間

ブロッコリーについて語るうえで、その親戚であるカリフラワーにも触れないわけにはいきません。カリフラワーは、ブロッコリーと同じアブラナ属に属する野菜であり、花キャベツとも呼ばれています。

ブロッコリーが緑色の花蕾を持つのに対し、カリフラワーは一般的には白い花蕾を持っています。ただし、最近では紫やオレンジ色のカリフラワーも出回っています。形状はブロッコリーと似ていますが、花蕾が密集しているのが特徴です。

栄養素の観点では、ビタミンCやビタミンB1、B2も多く含まれていますが、ブロッコリーに比べるとやや劣ります。

カリフラワーにもいくつかの品種があり、それぞれに特有の特徴があります。たとえば、「スノーボール」は小ぶりで白い花蕾が特徴で、日本でもよく見かけます。

ブロッコリーの旬とは

ブロッコリーは、スーパーなどで年間を通して見かけることが多い野菜ですが、そのおいしさや栄養価を最大限に感じられるのは、やはり旬の時期に食べることです。ここでは、ブロッコリーの旬がいつなのか、その特徴や栽培サイクル、さらには旬のブロッコリーを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。

ブロッコリーの旬の特徴

ブロッコリーは全国で栽培されていますが、日本の一般的な地域では夏に種をまき、晩秋から春先にかけて収穫されます。寒冷地では、初夏に種をまき、秋に収穫されることが多いです。

アメリカなどからも輸入されているため、通年で流通しています。しかし、一般的な旬は晩秋の11月から冬の3月までです。
この時期に収穫されたブロッコリーは特においしく、栄養価も高いとされています。ただし、前述の通り全国で栽培されており、出荷時期もずれるため一概には言えないところもあります。

国内産地と特徴

令和3年産野菜生産出荷統計(確報)」によると、北海道は最もブロッコリーの生産量が多い都道府県で、2021年の出荷量は26,500tでした。

涼しい北海道では6月から10月頃まで収穫・出荷しているため、夏にお店に並ぶブロッコリーは北海道産が多いです。

出荷量2位は埼玉県(13,700t)です。埼玉では昭和40年以降、県北地域を中心に土地改良を行い、養蚕からブロッコリーへの転換を図ったという歴史があります。収穫したブロッコリーの鮮度を保つため、効率的に冷やせる真空予冷施設を早くから作り、鮮度保持フィルムを巻いて低温で消費地まで輸送するといった、鮮度保持の工夫を図っている県です。

埼玉県に肉薄する3位は愛知県(13,600t)で、東三河を中心に栽培が盛んです。

数十種類の品種を組み合わせて栽培し、10月から翌年6月までの長期間出荷していることが、出荷量の多い要因となっています。

ブロッコリーの栄養成分

ブロッコリーは「栄養素の宝庫」とも称されるほど、多くの栄養素を豊富に含んでいます。ここでは、ブロッコリーが持つ主要な栄養成分について詳しく解説します。

旬のブロッコリーの栄養価

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、ブロッコリーにはビタミンCが140mg(可食部100gあたり、以下同)も含まれています。ビタミンCは免疫力を高めるだけでなく、美肌効果もあります。

ビタミンB1は0.17mg、ビタミンB2は0.23mg含まれています。これらのビタミンは、疲労回復や神経の健康に役立ちます。

カリウムが460mg、カルシウムが50mg、マグネシウムが29mgとミネラルも豊富です。これらは心臓や筋肉の機能に必要な栄養素です。

食物繊維が5.1gも含まれており、便秘解消やダイエットにも効果的です。

また、たんぱく質が5.4g含まれています。これは野菜の中でも高い数値です。筋肉の修復や成長に必要な栄養素なため、筋トレをする人が好んで食べる理由でもあります。

選び方と保存方法

ここでは、市場でのブロッコリーの選び方から、家庭での効率的な保存方法まで、詳しく解説していきます。

市場でのブロッコリーの選び方

ブロッコリーを選ぶ際には、つぼみが小さく、粒が揃っているものを選びましょう。つぼみがきっちりと詰まっているものが理想です。逆に、房と房の間に隙間があるものや、つぼみが大きく感じるものは避けた方が良いです。

色にも着目してみましょう。鮮やかで濃い緑色のものが新鮮である可能性が高いです。黄色っぽいものは古くなっている可能性があるので、避けたほうが無難です。

さらに、軸の切り口もチェックポイントです。切り口がみずみずしく新しいか、変色していないか、空洞ができていないかなどを確認してください。

ブロッコリーを長持ちさせる保存法

ブロッコリーを冷蔵保存する場合は、外側の葉を取り除き、新聞紙で包んでからビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。

茹でてから冷蔵保存すると、使うときの手間が省けるのでおすすめです。その場合は、ブロッコリーを小房に切り分け、30秒ほど塩ゆでした後、キッチンペーパーで水気をしっかり取ります。その後、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。

もしすぐに使わない場合は冷凍保存するようにしましょう。生のまま冷凍保存することで1カ月、茹でてから冷凍保存すると2カ月程度保存できるとされています。

生のまま冷凍保存する場合は、小房に切り分けたブロッコリーを軽く洗い、水気を取った後、冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫で保存します。

ゆでてから冷凍保存する場合は、小房に切り分け、かために塩ゆでした後、キッチンペーパーで水気を取ります。その後、冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫で保存します。