それは最先端の「超高性能スポーツカー」のような加熱調理デバイス

 厳密な温度条件で調理実験をする研究機関の加熱設備は大がかりで、とても普通の料理を作ることはできません。
自動車で言えば、サーキットでこそ高性能を発揮するものの、公道を走ることができない「F-1」のようなもの。
 一方、正確な温度制御ができない一般のガスコンロやIHコンロが「乗用車」だとすれば、はサーキットで活躍できるポテンシャルを秘めつつ、公道でもドライブできる、例えば「ポルシェ」や「フェラーリ」のような高性能スポーツカー?いや「自動運転」できるという意味では「テスラ」のような存在でしょうか?

のコントロール・ディスプレイを見れば、その先進性と高機能性は一目瞭然。左上には「リアルタイム温度表示」、そして右上には「出力ゲージ」が。
温度表示がクルマの速度計だとすれば、「出力ゲージ」は回転計。調理中「出力ゲージ」が目まぐるしく変化しているのは、毎秒0.1℃の精度で温度をコントロールしているため。

 それはこのデバイスが「弱火・中火・強火」という、これまでのあいまいな概念から脱却し、「火加減で料理する」 から 「温度で料理する」 というパラダイムシフトを遂げた先進性の証しなのです。
現代の良質のスポーツカーの条件は、サーキットでは、とてつもなくクリティカルなレーサーの要求に応えられるポテンシャルを持つ一方で、普段の道路では、誰にでもドライブの楽しさを感じさせてくれるイージーさ。は料理が「作業」ではなく、「楽しむこと」なのだと きっと感じさせてくれるはずです。

 標準装備の無線外部センサーは、bluetoothで1秒毎に検知した0.1℃単位(計算精度)の温度変化を、本体へ送信。
本体は このデータをもとに瞬時に適正な出力を計算し、1400段階の細かさで出力(火力)を制御。
水温・油温・表面温度を安定的にコントロールします。

 通常の煮物や、揚げ物、また厳密な温度管理が必要な低温調理などは、直接対象物(煮汁・水分・油など)に接触することにより、最も正確に測温できる外部センサーを採用。
これにより、これまでのコンロにあった測温センサーの誤差を根本的に解消しました。

※標準装備の無線外部センサーは内部にリチウムイオン電池を内蔵しているため、安全性の観点から耐熱温度を100℃以下としています。
100℃以上の油温ターゲット調理の場合(例えば天ぷらやフライをあげる場合)には、別売の有線外部センサーをご使用ください。

 水分量が少なく外部センサーが差し込めない煮物や、圧力鍋を使う場合、またはふたをきっちり閉める必要がある料理 ―例えば「炊飯」など― さらにはフライパンを使う炒め物などは、トップガラス中央にある本体センサーで鍋底外側の温度をモニターするしかありません。

 しかし鍋底外側の温度と鍋内部の水温、もしくはフライパン底外側の温度と内側の表面温度にはどうしても温度差が生じます。そしてその温度差は1つ1つの製品ごとに異なります。
そのためでは、製品ごとに異なる、この温度特性を記述した「鍋プロファイル」というデータを使って、鍋底(フライパン底)外側の温度から、実際の水温やフライパンの表面温度を予測するという独自のシステムを生み出しました。

のレシピに使う「動作(アクション)」の種類は たった6つ。これらのアクションに、温度・時間などを指定することで、
最大15ステップのレシピ(マルチステップ)をプログラムすることが可能に。
このシンプルな組み合わせで、複雑なレシピも自由自在に作ることができます。

指定温度に加熱し、その温度を指定時間キープ。(30〜99℃)

指定温度に加熱し、その温度を指定時間キープ。(100〜200℃)

一定の温度ではなく、「一定の火力」で加熱。

指定した時間(もしくはタイミング)、加熱を一時停止。

指定したステップにループバック(逆戻り)して、一定のステップを繰り返します。

全工程終了。マルチステップの最後に自動的に付け加えられます。